岡崎市内よりiPhoneXの水没修理でご来店いただきました!
お仕事中に切削油の中に・・・iPhoneXの水没修理でご来店!
仕事中に水溶性の切削油の中にポチャーン・・・><
すぐに拭きとったものの、内部に水分(油)が侵入し電源が入らない状態に。
バックアップしていないデータを取り戻したいという事で閉店間際にご来店いただきました。
水没修理は、平均120分程度必要で営業時間中にお渡しできない為、お預かり修理にて対応させていただきました。
水没修理は、真水以外は復旧の可能性が著しく低下します。
経験上、真水の復旧率は80%超えてきますが(水没当日持ち込み)、海水や洗濯機の洗剤、トイレの洗浄剤、オイルなどは当日持ち込みでも復旧率が20%以下なので、今回は水の割合が多いものの切削油だけに復旧は厳しいかと思われたのですが・・・
無事復旧しました!!
バックアップしていないデータも無事取り戻す事ができとても喜んでいただきました!
水没修理の作業を簡単にお見せします。
パネルを取り外した本体
フロントカメラの裏や周辺に水分が残っております。触ると少し油が混じっていると感じました。
充電差込口周辺
水滴がまだ残っております。水分が乾燥し、白っぽい跡が複数あります。
バッテリーを外します
バッテリーと基盤の間に、水(切削油)が残っております。基盤側の濡れ具合が気になります。
基盤やカメラ等を外します
基盤、フロントカメラ、リアカメラ、バイブレーター、スピーカー等を外します。
パーツを外しながら濡れている部分を綿棒とエタノールで除去します。
パーツを外した状態
この後、基盤を洗浄します。
基盤洗浄は撮影し忘れてしまいました。。。
パネルからイヤースピーカのユニットを取り外します
取り外したイヤースピーカのユニット
リボンケーブルが水(切削油)で滲んでおります。このパーツはスピーカーやマイクのほか顔認証のセンサー等が一体になっており、故障すると顔認証(FaceID)が使えなくなったり、リンゴループになる事が多々あります。
洗浄など作業が終わり、元に戻します。
元パネルは水濡れにて故障しておりましたので、新しいパネルを取り付けます。
電源~ON!
無事起動しました!!!!
データも残っている状態です。
この後、最終的な動作確認を行います。
タッチ操作の状態、カメラの起動、ライトの点灯、各種ボタンの確認、充電できるか、バッテリーは溜まるか等々、確認していきます。
本体上部のフロントカメラ周辺が結構濡れていたので、気になっていたFaceID(顔認証)は故障しておりました。また、本体も発熱しやすい状態で少し操作すると背面が熱く感じました。
今回の修理は、
①水没修理+②画面交換修理(重度)となります。
修理時間は、120分ほどでした。
水没修理は、データを取り戻したい方向けの修理でございます
一度水に濡れた基盤はきれいに洗浄しても元には戻らないため、修理で復旧しても突然電源が入らなくなる可能性もあります。また、水没によってカメラやマイク、スピーカー、バイブレーター等が故障していた場合、直そうとすると別途修理費が発生しますので、全てを直そうとすると高額修理となる可能性があります。
バックアップされてるなら、新しい機種をご購入することをお勧めします。
防水性能はありますが、過信は禁物です。
水回りで使用するなら、事前にバックアップし壊れてもいいくらいの気持ちで。
防水シールは両面テープで、経年劣化によって機能を失っている場合があります。
当店の水没修理は、
・電源が入る事。
・タッチ操作ができること。(パネル故障時はパネル交換費用が発生)
・モバイル通信もしくはWi-Fi通信(通話は除く)ができること。
この3点が確認できた時点で水没修理費用が発生いたします。直らない場合も作業費として4,400円(税込)発生いたします。
下記は、Appleのホームページに載っている内容です。
水濡れによる損傷を防ぐため、以下の行為はお控えください。
- iPhone を着用したまま泳ぐまたは入浴する
- iPhone に水圧が強い水や流速が大きい水をかける (たとえば、シャワー、ウォータースキー、ウェイクボード、サーフィン、ジェットスキーなど)
- iPhone をサウナやスチームルームで使う
- iPhone を意図的に水没させる
- 推奨される温度範囲外、または極度に湿度の高い条件下で iPhone を動作させる
- iPhone を落とすなど、衝撃を与える
- iPhone を分解する (ネジを外すなど)
落下や衝撃はフレームのゆがみ等で防水機能が著しく低下します。
外観がどれだけきれいでもケース越しによく落としたり、ジーパンの尻ポケットにいれての行動はフレームがゆがみますので注意が必要です。
また、しっかりしたケース(iFACEなど)は、取り外しづらいため力任せで無理やりケースから取り外すのも歪みにつながりますので注意が必要です。
精密機器ですので、防水性能があっても極力水回りから離してご利用することをおススメします。
水没修理は、基盤(ロジックボード)の洗浄、不具合の出ているパーツ(液晶画面・バッテリー等)交換が主です。それによって復旧できない場合は、基盤修理をご案内させていただいております。
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